2014年7月17日木曜日

引越しと改築

カラフルな4羽のウサギの赤ちゃんとそのお母さんを、日本鶏舎の南のウサギ舎(ウサギのサインボードのある水色の屋根)に引越しさせました。
空色のステップのある窓から覗いていただければよく見えます。
ステップを上がって窓からご覧ください














とは言え、広い部屋の真ん中あたりにいると、窓からが遠くて、フコフコするような可愛いポイントが観察し難いかもしれませんが、ウサギは神経質なのでこの距離でご勘弁を願い、暖かく見守って頂ければ幸いです。
実際はもう少しよく見える…ハズ














こんな仔がいます。














木曽馬舎では、放牧場との境を隔てるフェンス柵の嵩上げをしました。
オスとメスは一緒にしないように柵で隔てているのですが、メスを求めて柵を乗り越えてしまう馬がいます。
ここ一年ほどで乗り越えること三度。
前足を一番上の柵に引っ掛け、首を伸ばし、這い上がり、体を柵に預けて木曽馬舎の運動場のほうに転げ落ちると言う相当強引な方法での柵越えです(多分)

そのうち柵にはさまれて、磔状態で発見されるのではないかと心配で、体が預けられない高さまで柵を嵩上げしました。
もう来んな














もう無茶はしないでほしいです。

岐阜市畜産センター公園 奥村

2014年7月10日木曜日

ヤギとヒツジの爪切り

7月8日ヤギとヒツジの爪切りをしました。
爪切りをしないと巻爪になって爪が足に喰いこみ、するとそこが傷口になってばい菌が入り、化膿したり、ひどい病気に感染する危険があります。
また爪が伸びすぎることで、足底のバランスが崩れ歩けなくなることもあるようです。
爪切りも注射と同様に家畜の健康管理には欠かせない作業です。

人間と違い、動物たちの爪には毛細血管が通っています。
血管は、爪が伸びるのと一緒に伸びるので、一度にばっさり切ると、ひどい出血をします。
あまり爪が伸びると短く整えることが出来なくなるので、少なくとも年に2回は爪切りをします。

うちの家畜は豚以外、みんな爪切りをします。

牛馬は体が大きく爪も大きいので専門的な技術と道具が必要です。
なので、爪切り(削蹄と言います)は、専門の削蹄師さんにお願いしています。

ヤギとヒツジの爪切りには専門の道具は使いません、
よそでもたぶん同じだと思いますが、使うのは、園芸用の剪定鋏(枝が切れるちょっと頑丈な感じのあれ)です。
道具が単純なので、専門的な技術も特に必要ありませんから、ヤギとヒツジは公園の職員だけで爪を切ります。
動物にも人にも怪我がないよう、暴れさせないようにするのがコツと言えばコツです

















爪切りにしても、注射にしても大変なのは捕まえることです。
向こうから寄ってきて、ヒョイッと片足上げて大人しく爪を切らせてくれればいいのですが、もちろんそうは行かない。
注射の時と同じように追い掛け回して捕まえて、動かないように押さえて爪を切ります。
注射は一瞬で終りますが、4本の足の爪を切るのはそれよりはるかに時間がかかります。

でも、注射のときにお話したとおり、ヤギもヒツジも捕まえてしまえば、比較的大人しいので助かります。
特にヒツジは、毛刈りのときの要領でごろんと転がし、ちょこんと座った姿勢にしてしまえば爪切り終了くらいまでは十分大人しくしてくれます。



 こうやって、爪を切られる当人は大人しくしてくれているのですが、周りの皆さんが結構うるさい。
ヒツジは元々群れたい正確なので、毛刈りの最中も他のヒツジがチョロチョロ顔を出してきます。
周りをうろうろしてくれる分には問題ないですが、爪切りをしている職員の横から割り込んできたりされると梅雨のこの時期ホントに暑苦しくて、仕事がやり辛い。

 ヤギのほうは、相変わらず仔ヤギがはしゃいで困ります。
爪切りされているお母さん逃げられないのを良いことに、おっぱいをツンツンしてお乳を飲もうとしたり、よそのお母さんに乗っかろうとしたりとまとわりつくのでウザイ。
















と言うようなことはありましたが、今回も動物も人も怪我無く要領よく爪切りを終えました。

羊の毛刈り練習中
  http://youtu.be/8FhBv3IKL1s

岐阜市畜産センター公園 奥村 

2014年7月9日水曜日

ウサギ誕生

ウサギが4羽生まれました。
同じお母さんから生まれた兄弟姉妹(性別はまだハッキリしていません)なのですが、模様も色も4者4様。
生後2週間がたちそろそろ乳離れの時期ということで、お昼休みに事務所で職員にお披露目されました。













女性の方々は、仔ウサギたちを見るなり、キャー可愛い、連れて帰りたいと大喜びですが、男性はちらりと横目で眺めはするものの、サーめしめしとお弁当を広げて食事のほうが大事。
可愛いに対する男女間の著しい差を感じます。













男性も、お腹がいっぱいになれば、モコモコの生き物に興味は(多少)出てくるようで、女子が騒いでいたし、他にすることもないし、という訳で、皆で覗きに来ます。
ただ、オーとか言いながら指でつつこうとしたりわりと雑な対応をするので、そういったデリカシーに欠ける行動全般をウサギ担当女子職員にたしなめられ、早々退散。
仔ウサギは、女子で独占。













来園いただく、女子のお客様に、ぜひご覧いただきたい仔ウサギですが、体が小さいので、小屋の中を金網越しに見てもらっても、よく見えませんし、視線を感じると小屋の中ならば、物陰に隠れて、居るのか居ないのかすらわからないことになりそうです。
かといって、小さなゲージに入れて間近でみてもらおうとすると、臆病なウサギは、人の視線や声がストレスで体調を崩すのが心配。
仔ウサギをよくみていただけて、見られるストレスで仔ウサギが病気にならないような、うまい展示法があれば良いのですが、それまでは、写真でなんとかご勘弁を。













岐阜市畜産センター公園 奥村

2014年7月1日火曜日

半夏生

ビジターハウス脇の水路の上流、花菖蒲園の手前にハンゲショウがたくさんあります。
夏至から数えて11日目を半夏生と呼ぶそうですが、その名の由来の諸説のなかにハンゲショウの葉が白くなる時期だからというのがあるそうです。

今年は7月2日が半夏生の日。

みずみずしい緑の地に、舞妓さんの襟足のきめ細かな白粉を重ねたようなハンゲショウの葉は、7月1日現在見ごろを迎えています。

夏は、日あたりの良い場所のサルスベリの赤やネムノキのピンクが目立ちますが、半日陰にひっそりと咲くハンゲショウの白と緑の涼やかなコントラストも夏らしい色です。

ここ椿洞あたりの今年は、空梅雨気味で天候不順な気がしますが、季節の変化で白く化粧するハンゲショウは、この夏も正確に暦を刻んでいます。
今年も、大局的にみれば、我々が暑いの寒いの言うほどには変わらない、例年通りの梅雨半ば、かもしれません。
半日陰の湿地 蚊に注意
岐阜市畜産センター公園 奥村

夏休みのお楽しみ

小中学校の夏休みにあわせ親子で参加できる三つのイベントを企画しました。

1.毎年恒例の家畜飼育体験、当園の企画です。銀の匙を体験しましょう。

実施日時  第1回    平成26年7月30・31日(2日間)
           午前8:30~午後3:30
      第2回    平成26年8月6・7日(2日間)
           午前8:30~午後3:30
      第3回    平成26年8月20・21日(2日間)
           午前8:30~午後3:30
募集人数  各回 5名(応募者多数の場合は抽選)
応募方法  往復はがきに、参加希望者の住所・氏名・学年・電話番号・参加希望回・「飼育体験 希望」と明記いただき岐阜市畜産センター公園まで郵送
      1枚につき、1名・1実施日の応募に限ります
      平成26年7月14日締切り
応募資格  小学校5年生以上中学3年生以下の健康な児童・生徒さん
費  用  無料
主な仕事  畜舎の清掃・家畜へのエサやり

畜舎の清掃イコール家畜たちの糞の片付けです。
嫌になってリタイヤする人がいるのではないかと思うのですが、今のところリタイヤはありません。
動物の好きな人たちは、家畜の糞掃除くらいなんでもないようです。
元気に糞掃除

確保

散歩

2.「親子でネイチャークラフト」
昨年からの夏休み企画です。
森で伐採された木片や木の実を使って、昆虫やキャラクターを作ります。
夏休みの工作にぴったり、お父さんの参加者率の高いイベントです。

詳細は以下の通り
日時 : 平成26年8月4日(月)
         10:00~12:00 カブトムシ/クワガタを作ろう
         13:00~15:00 キャラクターボードを作ろう
        
場所 : 岐阜市畜産センター公園 ビジターハウス
定員 : 各回10組(各回応募者多数の場合抽選)
材料費 : 500円(1個)
受講対象者 : 中学生以下のお子様とその保護者様(保護者同伴必須)
申込方法 : 往復はがきにて
住所・参加者氏名(親子)・お子様の年齢・電話番号・参加希望日をご記入ください。
  締切り : 平成26年7月14日
作品

作業
3.親子で羊毛ワークショップ
今年5月に刈ったうちのヒツジの毛、刈っただけのあんなものやこんなもがついたままの原毛をきれいに洗って、干して、梳いて紡いで、ウール毛糸を作る過程を講師の先生と一緒に体験します。
原毛から毛糸へ、羊毛のビフォー・アフターを実感できます。

と言うことで詳細は
開催日時:平成26年8月6日(水)
     10:00~(2時間程度)
場所:岐阜市畜産センター公園 ビジターハウス
講師:素材屋・教室・工房 パレット
定員:小中学生の親子10組 ※応募者多数の場合は抽選
参加費:1000円
 内容:畜産センター公園のヒツジの毛で毛糸を紡いでみましょう
申込み方法:往復はがきに住所・氏名(参加者全員)・郵便番号・電話・お子様の年齢を明記して岐阜市畜産センター公園まで
  締切り:平成26年7月14日(月)

 偶数月の第2月曜日には、ぴよぴよおはなし会も開催、こちらは事前予約無しで参加いただけます。
開催日時:平成26年7月14日(月)
10:30~11:00
場所:岐阜市畜産センター公園 ビジターハウス1階 ホール
出演:おはなしグループ みみずく
参加費:無料

服に注目

なつかし紙芝居

エサやり体験は、夏休みも実施しています。
月曜から木曜は当日の正午まで、毎週金曜日はお休みで、土日と祝日は休前日の正午までに、いずれもお電話かビジターハウス窓口でお申し込み願います。

岐阜市畜産センター公園 奥村