2014年4月22日火曜日

週末はフェスティバル

3月1日から約2ヶ月、ご不便をおかけした芝生広場の養生期間がまもなく終ります。
養生期間中は、エアレーションや目土入れなど、普段やれない大掛かりなメンテナンス作業を行いました。
おかげで、暖かくなるにつれ芝は順調に青くなってきました。

いよいよ、4月27日芝生広場開放、頭上は新緑、足元は緑の芝、たっぷりの緑に囲まれて思いっきり遊んでいただけます。

芝生広場開放にあわせ、4月27日は芝生広場だけでなく、当公園全部を使って、いっぱいあそべるフェスティバル、昨年に続き2回目の「スプリングフェスタ」を開催、午前10時から午後3時30分まで、今年も盛りだくさんのイベントを企画しました。
 広い芝生広場の南側では、青空児童館。
小さなお子様方が、芝生の上を転げ回って思いっきりあそんで頂けるプログラムを岩野田児童館さんに用意していただきました。
もし雨の場合でも、バラ園の奥、少年の家で室内で遊べるメニューに切り替えますので、雨の日も安心。

芝生広場のもう半分、北側では午前11時から、吉田流鷹狩協会さんによる鷹狩の実演、芝生広場の上空を鷹が飛行する予定。
昨年は、産卵期で気の立ったカラスに攻められ高い木の上ですくんでしまったので、ちょっと心配ですが、先週日曜日早朝に予行練習を行いその日に備えていらっしゃいます。

又、芝生広場の南、噴水と時計塔周りでは、昨年ご好評をいただいたクラフトマーケットが軒を並べます。
見るだけで楽しい、お店の方とのおしゃべりも楽しい、買っていただければとてもうれしい、ハッピーマーケット。
春うらら、新緑の下のマーケットには23のお店が並ぶ予定です。
 クラフトマーケットの北、芝生広場前の藤棚では岐阜市園芸振興会の花卉部会の皆さんに、花苗の販売をしていただきます。
会員の皆さんは市内の花の生産者さんですので、いわば直売、いきの良い苗が揃います。

時計塔の下では、ヨガスクールの楽愛夢さんの外ヨガが10時半から、からだをグィーンと伸ばし、緑の風をいっぱい吸い込みましょう。

動物たちのエリアでは、総勢70人の皆様に先着で、公園の動物たちにエサをやっていただきます。
午前10時受付開始、エサをやっていただく動物は、ウサギ10名、ヤギ10名、ロバ10名(11時開始)木曽馬10名、ミニチュアホース10名、ブタ10名(1時開始)。
エサはニンジンやカボチャを予定しています。
普段食べている配合飼料と違うので、動物たちに、おやつを上げるという感じ。
ウサギ以外は雨天決行、その際は雨具のご用意を願います。

午後2時からはこの時期恒例、ヒツジの毛刈りをブタの放牧場南隣の特設会場で行います。
1時間ほどで終りますので、お見逃しの無いよう。
なお、屋根が無いので、雨が降ったら中止しますのでよろしくお願いいたします。

そのほか、ビジターハウス前では和太鼓の演奏と大道芸のパフォーマンス、更に岐阜県酪農農業協同組合連合会さんの試飲には、とってもシュールなかたちの擬似搾乳モデルを使った搾乳体験を行います。
バラ園の隣のテントではネイチャークラフト工作教室。
春の公園を描く写生大会に、園内探検のクイズ大会は公園全部が対象です。

催しものは、無料から300円まで。
ゴールデンウィークの幕開けは「安近短」の岐阜市畜産センター公園でまずは肩慣らし。
如何でしょうか。
岐阜市畜産センター公園 奥村


2014年4月18日金曜日

人工授精

4月14日と15日の二日間デュロック種の雌豚の人工授精を行いました。
茶色い毛並みのデュロックは、一昨年12月生まれです。
豚は、生後6ヶ月ころには発情が始まり、8ヶ月になれば妊娠可能なので、1歳過ぎた彼女は妊娠適齢期。
デュロック同士をかけ合せ純粋なデュロックを産ませたいのですが、うちには雄のデュロックがいません。
そこで、精子を買って人工授精を行いました。
生後8ヶ月のころに一度人工授精をしたことがありますが、そのときは残念ながら失敗。
今回は2度目の人工授精です。

精子は、岐阜県畜産研究所という県の施設で買います。
県内養豚農家が対象ですので、たぶん養豚業以外の方の購入は出来ないと思います。

豚の精液は、温まってもいけませんが、冷やしすぎても、性能が劣化します。
適温は15℃前後。
冷凍で保存が出来ないので、精液を入れた容器は、15℃くらいの温度に保てるよう調整した発泡スチロールの箱に詰められて、宅配便で送られてきます。
春のこの時期は暑さ寒さの夏冬よりは、人工授精に適した季節だと思います。

という訳でうららかな春の日和のもと、飼育職員に見まもられながら獣医師さんの指導で人工授精が始まりました。
腰の辺りを両手でぐっと体重をかけて押すと普段はブィッと怒るのですが、発情期は大人しい。
こんな風に腰を押してご機嫌を伺います。














最初の日は発情期の真っ盛りでとても大人しく人工授精を終えることが出来ました。
二日目は、発情期が終わりがけで、あまりよい反応をしてくれませんが、こちらとしては、買った分だけは受け止めてもらって確実を期したい、少し嫌がられるかもしれませんが、この日も午後から人工授精。

この日は、幼稚園の遠足でたくさんの園児さんたちに来園いただきました。
その子達が、どうも作業中に前を通りそう。
そうなれば、好奇心旺盛な幼稚園児は、ぜったい何をしているのか聞いてきます。

それにどう答えるか。
飼育員で打ち合わせをしました。

真摯に、ありのままを説明するのが一番いいのでしょうが、おしべとめしべなんてところから話を始めても、子どもたちは飽きちゃうだろうし、引率の先生もうららかな春の遠足の最中、いきなりそんな話を始められてもお困りになるだろうし。
と言うことで、ここは一言「浣腸」で乗り切ろうということになりました。

そして作業中、やっぱり園児さんたちがやって来ました。
豚と一緒に人が柵の中に居るのが珍しいので覗きこむ
先生も何をやっているかご存じないので一緒に立ち止まる。

「何やってるんですかっ!」と元気な質問、優しい笑顔で見守る先生。
「かんちょーです」
誰かが質問して、みんなが納得という段取りは園児さんたちには浸透していないようで、それが口火で、「何やってるんですかっ!」、「何やってるんですかっ!」、「何やってるんですかっ!」と3連発。
人の話を聞けよと思いながら、こっちも「かんちょ」を3連発。
今日はこれで勘弁してもらって、みんなが大きくなったら、そのときまた勉強してください。
ほんとはカンチョーじゃありません。

















豚の妊娠期間は114日くらいなので、人口受精が成功していれば8月の初旬が出産予定日。
茶色い仔豚を期待しております。

岐阜市畜産センター公園 奥村

2014年4月11日金曜日

バラの剪定

2月に、強い剪定をおこない株の大きさを二分の一から三分の一に切り詰めてから、ひと月ちょっと。残した若芽がすくすく伸び、若い枝になりました。
今月は、バラの株の風通しをよくするためと、これから出る花芽の数を減らすため、もう少し枝の本数を減らしたり、枝を切落したりのいわば微調整の剪定をおこなっています。

微調整なので、ここらあたりの枝を抜いて風通しをよくして病気の発生を抑えようとか、この枝は切り詰めて、少ない芽数で大きな花を咲かそうとか、一株一株の5月末からの開花のシーズンをイメージして慎重に剪定をしています。
剪定したら、切り口には殺菌剤を塗布














うちのバラの担当者が、5月末のバラのシーズンを迎えるのは3度目、とは言え経験年数から言えば丸二年。
岐阜県農業技術センターに指導いただき、岐阜県立国際園芸アカデミーの講習会に参加し、とまだまだ修行中の身です。
したがって、ここを切ろう、あそこを残そうとあれこれ考えながら鋏を入れる剪定の作業も、楽しむ境地にはまだとても達していない様子。
時折バラ園で、一株のバラを前に考え込んでいます。
サクラの花はそろそろ終り















散りだしたサクラの花びらが舞うバラ園が、公園の主役になるまであともうふた月。
きれいに、たくさんバラが咲き、お客様に喜んでいただければうちの担当の努力も報われる。

今年もきれいに咲くように祈っております。

岐阜市畜産センター公園 奥村

2014年4月7日月曜日

花の終わり、初夏の兆し

先週月曜の朝に開き始めた赤い蕾が、夕方には花開き、白くこんもりと枝を覆いました。
花が開くのがあんまり早く、週末には散り始めるかと思った当公園のソメイヨシノですが、週明けの今日も、満開に咲いています。
4月7日正午現在














週末の2日間の凍えるような冷たい風が、花びらをみんな散らすかと思いましたが、あにはからんや寒さが花をもたせたようです。
週末花吹雪は舞ったようですが、明けて月曜、桜はまだ見ごろの咲きっぷり。

北風と太陽のお話同様、サクラの花を散らすのは、冷たい風ではなく、暖かい日差しかもしれません。

とは言え桜はそろそろ見納め。
そのかわり、公園を囲む山には、ツツジの花が咲き始めました。
そして、ちらほら目に入る、淡いみどりはもう新緑の兆し。
同じく正午、ビジターハウスの裏山














4月16日、第三水曜日は、森の観察会の日。
事前申し込みは必要ありませんので、山の春と初夏の兆しを探しに朝10時、ビジターハウス前にお集まりください

岐阜市畜産センター公園 奥村

2014年4月3日木曜日

また産まれました。

3月31日ヤギの赤ちゃんが生まれました。
お母さんはサツキ、もう四度目の出産です。
今はたれ耳














チーズみたいに、赤ちゃんを立たせて、お乳のところに連れて行ってといった細かい世話は焼いていません。
でも、うまくお乳を飲ませているようで、赤ちゃんのおなかを触るとプックリ膨れているのがわかります。
さすがベテラン。
とはいえ、体重測定のため赤ちゃんだけを部屋から連れ出そうとしたら、すぐに追っかけてきて、メーメーととても切ない声で鳴きます。
申し訳なくなって、赤ちゃんを部屋に戻し、体重計の方を母子のところへ持っていって測定。
お母さんは心配














生まれた赤ちゃんは今度もオス、4kgでした。
 お母さんのサツキは真っ白なザーネンですが、お父さんが茶色と白の屋久島ヤギなので、模様のある仔が生まれる可能性もありました。
実際生まれた仔は、お母さん似でほぼ真っ白、でもよく見ると頭のてっぺんあたりに茶色い毛が。
大きくなるともしかするともう少しハッキリした模様が出るかもしれません。
よろしく














母子の調子を見ながら、体調万全となれば、皆様に見ていただけるような場所に引っ越させたいと思います。

桜は、週末を待たず満開になりました。
本日朝ははな曇、午後からは雨の予報。
週末の花見、花はもちそうですが、雨が心配。
3枚とも4/3午前8時現在の様子です。















岐阜市畜産センター公園 奥村