2013年9月15日日曜日

ぶた、ブタ、豚

9月に入り、保育園や幼稚園、小学校低学年の遠足の季節になりました。
先週は、80名ほどの園児さんが、豚を見に来園。
ここで、豚を観察して、帰ってから豚の絵を描くんだそうです。
残念ながら、今は、一番喜んでもらえる赤ちゃん豚がいません。
そこで、前日に下見にいらした先生とお話して、普段は中に入れない育成豚舎で、赤ちゃんの替わりに生後4~6ヵ月の仔豚を園児さんに観察してもらうことにしました。
(たまたま遠足の日、我々の作業スケジュールに少し余裕があったので、こういうことができましたが、いつも対応できるわけではありませんので、そこのところをご理解願います。)

育成豚舎に入る前には、病気の予防のため靴底を消毒液に浸してもらいます。
皆さんお行儀が良くて、10人1班に分かれ、てきぱき靴底を消毒して、とてもスムーズに仔豚を見てもらえました。
もちろん、いつも見てもらえる放牧場の豚も、長屋住まいの分娩豚もみんな見ていただけました。

8月は、日差しを逃れ誰も外に出ていませんでしたが、多少しのぎやすくなったのか、みんな外に出ていることが多くなりました。
おまけに、人なれしたブーが、子供たちに近寄ってくるので観察はばっちり。

ただ、一番ひと懐こい、呼べば答えるたけちゃんが、呼ばれてもこない。

8月、小屋にこもって出てこなかったのは暑いからですが、今はたけちゃん、忙しくて呼びかけに答えてくれません。
ブ・ブ・ブ・ブ・ブ・ブ・ブと文字通り、女の子の尻を追い掛け回して、放牧場を南から北へ園児の前を駆け抜けていきました。
ちょっと前は、おねいさんブタ相手で、萎縮した感じだったのですが、今は相当積極的。
若いメスを追い掛け回しています。
ただ、ブヒッ!!と厳しくはねつけられると、戦意喪失、大人しくなって、ひとり柵に寄り添い遠い目。
体は大きくても、いまいち攻めきれない気弱な性格は変わりません。

そしたら、たけちゃんに肘鉄喰わせたはずの若いメスが、自分から、しょげてるたけちゃんに寄って来て、おなかの辺りをツンツンし始めました。
ホント、もう小悪魔みたい。
ということで、おとなの皆様には、豚舎で子供には分からない、大人な観察を是非。
たけちゃんがいるのは、2箇所ある豚の放牧場の東側、大きな道路の沿いのほうです。

たけちゃんが振られ、園児のみんなが、豚を一通り見終わったところで、先生にうさぎのあかちゃんも見ていただけますとお誘いしましたが、最後にうさぎを見ると、豚のイメージがぶれる心配があるということで、他の動物は見ないで、頭の中を豚でいっぱいにして帰っていかれました。

描けたら見せて欲しい。

2013年9月12日木曜日

うさぎのキモチ

食欲が無く、痩せてきたうさぎを畜産課の獣医さんに見てもらいました。
世話をしていない者の目からは、もこもこしたうさちゃんにやつれた所は見えないのですが、体重が減っているのだそうです。
大して動かず、鳴きもせず、口をモフモフさせているだけの、変化に乏しいうさぎですが、えさは毎日食べます。
えさを食べ残す量が多いのに気が付いた飼育担当が観察を続け、1週間。
えさを食べないし、体重も減ったと言うことで獣医さんに相談。
毎日、世話していれば、うさぎの体調も分かる。

その結果、感染症とかでは無いようで、点滴注射をして様子を見ようということになりましプスリと注射針を刺されましたが、大変大人しかったのは、やさしい飼育員に抱かれていたからでしょう。

愛想は無いけど、うさぎはうさぎなりに気持ちを表したのかもしれません。

とても大人しく注射を終えました














それから、以前ブログで紹介した仔うさぎたちが、お乳がいらなくなって、自分でえさを食べるようになったので、お客様に見ていただけるように、鶏舎の南隣のうさぎ者に移しました。
真白が「シオン」、白地におなかの周りのグレーの模様が腹巻みたいに見える「さちこ」、目の下のグレーの毛が隈みたいなのが[「あおい」
シロ、ハラマキ、クマなら見分けがついっていいじゃんと提案しましたが、担当からは、却下。







































なので、ご覧になるお客様がほんとの名前を覚えていただくまで、シロ=シオン  クマ=あおい ハラマキ=さちこ と言う具合に便宜上使っていただけるといいかなと思います。

ハラマキなんて呼ばれたら、この仔たちがイヤ、と命名者が申しますので、うさぎのキモチに配慮いただき、ニックネームは、声には出さないようにお願いします。

2013年9月5日木曜日

バラのつぼみ

夏の暑い盛りにも、以外とバラは咲きます。
ただ、今ちょこちょこ咲かれると、株に養分がたまらず、秋のバラシーズンにきれいに花々を咲かせることができません。
そこで、夏の盛りに咲いたバラは、つぼみのうちに摘んでいました。
そして、少し、ほんの少し涼しくなった9月現在もつぼみを摘んでいますが、今は、10月からのバラのシーズンになるべく揃って花が咲くように調整のためと言うことで、少し意味合いは変わっています。

ところがこのバラのつぼみが美しい、その手の言葉から最も遠い人間ですら、可憐と言う言葉が浮かびます。
このまま捨てるのはどうにももったいない。

そこで、うちのバラ担当を中心に摘み取ったバラを何とか使えないかと考えました。
でも、くだものの実を摘むように、つぼみだけを切り取るので、切花としては使えません。

まずは、ガラスのボールに水を張りそこに浮かべてみました。
少し開いたつぼみは、はすの花みたいに花弁を上にぽっかり浮かんで、これがとてもいい感じ。
バラの花は、撥水性がとても高く、浮くことも良く浮きますが、水をかけても痛みません。
なので、3日や4日は十分きれいな花が楽しめます。
















ところがほんとのつぼみは、水に浮かべると横倒しになってしまってあまり見栄えが良くありません。
小さく固いつぼみは、ドライフラワーにしてみようと言うことになりまして、風が当たるようにつぼみに糸を通して縄のれん見たいにしてつるした。
そしたら、これが、縄のれんの民芸調とは違い、カラフルでポップ。
このままどこかにディスプレイできる感じの仕上がりになりました。
いかがでしょう。